胸郭出口症候群
- 2018年10月10日
- カテゴリー:健康情報
当院の患者さんで手の痺れや冷感、腕の痛みなどを訴えて来院される方は多くいらっしゃいます。
病院では画像(レントゲン)検査をしただけで他に検査もなく、ただビタミン剤や痛み止めを処方されて様子を見て下さいと言われ症状が改善しないという方も多いのではないでしょうか
これらの症状の代表的なものとして胸郭出口症候群というものがあります
腕に関わっている神経や血管は胸郭出口と呼ばれる場所を通って首から指先の方へ走行しています。この胸郭出口には体の構造上いくつかの狭い部分が存在して、そのような場所で主要な血管や神経が圧迫を受けるとその神経や血管の流れに沿って痺れや痛みなどの症状が出てくるのです
主な狭窄場所から症状名もそれぞれ斜角筋症候群、頚肋症候群、肋鎖症候群、小胸筋(過外転)症候群といった名称がつけられており、これらを総称して胸郭出口症候群と言います
当院では手などに痺れなどの神経症状を訴えて来院された方には、もちろん一通りの徒手検査をしてどこが悪影響を与えているのか見極めてから施術に移ります
一般の方はどうしても表面上に出ている症状のある場所への施術をご希望されますが、先程説明した通り問題のある狭窄部位(圧迫を与えている部位)へのアプローチをしなければ改善しませんね
また、『なぜ狭窄部位が出来てしまったのか』その問題点を解決しなければ、一時的に狭窄部位を調整して解消したとしても再発してしまいます過度に緊張をしている筋肉を緩めるのは当然ながら、胸郭出口症候群の場合は猫背や巻き肩姿勢や肩甲骨の位置など骨格の調整をしっかりとして再発しずらい体への体質改善をしていきます
長期の間症状を抱えていた方はやはり回復には時間がかかる事が多く、当院での施術でも症状が出始めて2週間以内に施術を開始した方は概ね経過も良好です
症状が出始めたら我慢して様子を見るのではなく、早めに治療を受けるようにしましょう