突発性発疹
- 2019年05月08日
- カテゴリー:産後ママお役立ち情報
5月もゴールデンウィークが終わり昨日から令和元年の仕事始めの方も多いのではないでしょうか
令和も地域の皆様の健康に少しでも貢献できますよう精進して参ります
当院では産後ママの楽しく育児ライフを過ごせるお手伝いができるよう産後ケアにも力を入れています
まだお子さんが幼い(乳幼児)の患者さんも比較的多いので、そのような方へも耳寄りな情報を発信していきますね
今回は突発性発疹のお話です
突発性発疹とは、生後6ヶ月~1歳くらいまでのお子さんに発症するもので、『突然38~40度位の高熱が3~4日程度続き、熱が下がるとともに全身に発疹が発症するウィルス性の感染症』です。
ほとんどのお子さんが一度は発症するもので「ヒトヘルペスウィルス6型」による感染がほとんどで、一度感染すれば二度と発症しないのですが「ヒトヘルペスウィルス7型」も同様の症状を発症するようで、2回突発性発疹を発症するお子さんもいるそうです
発熱時は比較的元気だったりしますが熱が下がり発疹が出る頃に一気に不機嫌になりますまた多少下痢気味になる場合もあります。
基本的には自然治癒するもので特別に治療を要するものではありません医師も解熱時の発疹が出たのを確認してからでないと普通の風邪なのか判断がしにくいもので、高熱で辛いようなら解熱剤や整腸剤などを処方してもらい自宅で経過観察をする程度です発疹は特にかゆみ等もなく、3~4日程で自然に治まり瘢痕(跡)は残りません。
先述したように特別な治療を要するものではありませんが、いくつか抑えておくべき注意点があります
高熱になると日本人の約10%の確立で熱けいれんを引き起こします。5分以内にけいれんが落ち着くようであれば緊急性はなく経過を観察しましょう。
『けいれんが5分以上続いたり何度も繰り返す』『意識障害がある』『嘔吐』などの症状があれば、急性脳症や髄膜炎など緊急をようする合併症などの場合もありますので直ちに救急車を呼ぶようにしてください
一般的な突発性発疹の心掛けとしましては、
◎定期的な体温測定
◎汗をかいても高熱時はお風呂へは入れず、蒸しタオルなどで軽く拭き清潔を保つ
◎呼吸が苦しそうでないか
◎食欲や機嫌はどうか
◎おしっこの量を確認して水分摂取をこまめにしっかりとする
等の事をしっかり経過観察・管理するようにしてくださいね
また、お子さんの症状に緊急性があるのか参考になるサイトがありましたのでこちらもご確認下さい
日本小児科学会監修 『こどもの救急』