一雨一度(ひとあめいちど)
- 2017年10月23日
- カテゴリー:その他
秋の季節を表現した言葉のひとつに「一雨一度(ひとあめいちど)」があります
8月の下旬から9月にかけて、日本の上空は暖かく湿った夏の空気と秋の冷たい空気がせめぎ合うため、秋雨前線が停滞しやすく天気がぐずつきやすいのですが、10月になると秋の空気が優勢になって、秋雨前線が本州の南の海上まで南下し、本州は秋の空気が満ちてきます。
その後に低気圧や高気圧が交互にきて、短い周期で天気が変わることが多くなりますが、低気圧による雨が降ってもそれほど続かず、すぐに高気圧に覆われて秋晴れになったりします(しかし、今年は例外的で雨が続いていますね。)
秋晴れになった後は大陸から冷たい空気が流れてくるので、雨が降った後の晴れの日は、雨が降る前と比較して気温が少し下がることが多く、雨が降る(その後晴れる)→冷たい空気になる→気温が下がる、という流れを繰り返して秋の気候は徐々に深まっていきます
この様子を表現して「一雨一度(ひとあめいちど)」と言うわけです
秋の季語に「朝寒」や「夜寒」という言葉があるように、秋は朝晩の寒暖の差や天気による寒暖の差があって体温調整が難しい季節でもあります。
特に、雨が降ったときの急な気温の低下や、冷たい風が吹いた時には体感温度を下げる場合もありますし、雨が上がって天気が回復しても朝晩の冷え込みは強まりますので注意が必要です。
また、服装選びに迷う事もあるのではないでしょうか。日中は暖かくても夜に冷えることを考えて、上に羽織れるものを1枚持って出かけたり、ひざ掛けなどを持って行くのも有効ではないでしょうか。急に冷え込んで寒くなった時に保温できるよう準備して、風邪などひかないように気をつけたいですね