子供の骨折(若木骨折/竹節状骨折)
- 2018年07月17日
- カテゴリー:当院の症例
今回の症例は子供(小学生)の前腕の骨折です。
サッカーでキーパーをしていたところ、ボールが前腕にぶつかり受傷(特に至近距離からでなく、フリーキックの練習で数人が同時にボールを蹴っていた所にたまたま左腕にぶつかってしまったようです)
受傷原因を聞いただけだと、まさか骨折までしているとは思いませんよね転んで手を着いた等だとより注意はしますが…
来院時も本人が最初に痛みを訴えていた所は骨折していた所と違う場所で、ケガをした翌日も普通に学校生活を過ごしてからの来院
待合室での行動も見ていましたが、骨折をしている子がよく取る動作などもありませんでした
良く話を聞きながら痛い場所などをしっかりと確認(子供の場合は痛い場所が聞くたびに少し変わってしまう事もちらほらあるので注意して確認します)
骨折特有の症状も多少あるものの、なかなか決定打が無いなぁと視診・触診などでは判断の難しい所です
当院ではエコー(超音波画像診断装置)を所持していますので、エコーにて患部を観察してみました
観察してみたら…しっかりと骨折している所が映っていましたね
子供の骨折の場合、大人と同じようにポキッと折れてしまうことは少なく、痛みをほとんど訴えない事もしばしばあります
子供は骨の膜が厚くて強いので、若木を折った時のように中だけが折れてしまいます(桑の木とか折った経験はあまりありませんか…)他に竹の節のような状態になる折れ方もあり、総じて若木骨折・竹節状骨折とも言われます子供独特の骨折ですね。
しっかりと固定をして、整形外科にてレントゲン検査をしてもらうよう紹介状をお渡ししました医師による骨折の診断とその後の治療の同意を得られましたので、当院で責任を持ってしっかり治療をしていきます
今回の症状は見逃しやすい症状の骨折になりますエコーでしっかり観察したおかげで発見でき対応できました
ケガをした際に、整骨院/接骨院を選ぶ参考としてエコーを置いてあるかも判断基準の一つにしてみてくださいね