腱板損傷(けんばんそんしょう)
- 2019年05月22日
- カテゴリー:当院の症例
今回の症例は肩の腱板損傷のお話です。
腱板(けんばん)と言われてもわからない方も多いと思いますので,わかりやすく言えば肩関節にある「スジ」の事ですね
ご自宅で庭先の濡れたタイルに足を滑らせ転倒した際に手をついてしまい、それから肩に痛みが出てしまったという症例になります
お話を詳しく伺いながらどこを痛めてしまったのか、見当をつけて徒手検査を行ないます。症状の出現の仕方などから腱板損傷の疑いが強まり、エコーにて検査をしました。
画像上でも部分損傷が確認でき今後の施術方針を説明させて頂きました。ご本人様はそんなに重傷だったのと驚かれ苦笑い…
肩の腱板は部分損傷の場合、痛みがあってもある程度は動かせてしまいます。ですので『たいしたことない』と思って来院される方もしばしばいらっしゃいます
腱板損傷の場合は当院では受傷日より1~2週間程度は三角巾などを使って腕を吊って頂くように指導しております。しかしながら、「簡単に取り外せる事」「本人があまり重傷と考えていない事」などから三角巾をすぐに外し、日常生活を過ごしてしまう方もちらほら…
そうしてしまうと、せっかく施術をしても予後が悪くなってしまいます
来院された際には口を酸っぱくして腕を吊ることを指導しておりますが、切れてしまったスジをくっつける為には必要な事ですので、もし同じように腱板損傷と言われてしまった方はしっかりと腕を吊って痛めた肩に負担のかからないようにして下さいね
今回の腱板損傷の患者さんも計画的に施術を進めてしっかりと機能障害が残らないように対応をしていきます