手足口病
- 2019年08月05日
- カテゴリー:産後ママお役立ち情報
小さなお子様を持つ方がこの時期に気になり始める感染症に『手足口病』がありますすでに流行していますね「聞いた事はあるけど実際にはどのような症状なの?」と知らない方は一読下さい
手足口病とは夏季に流行するウィルス性の感染症で「コクサッキーウィルス」「エンテロウィルス」に感染する事によって発症します。主に感染するのは5歳未満の小児で、稀に大人も感染します。
《主な症状》
口の中や手のひら、足裏に水疱(水ぶくれ)状の発疹が発症します。※膝や肘・お尻にも発症することがあります
口の中にできた水疱が破れて潰瘍ができる事による痛みでお子様などは飲食物を受け付けず脱水症に陥りやすい傾向がありますので少しずつでも水分を与えるようにして下さい。
また、2~3日の発熱も起きたりしますが、そこまで高熱にはならない傾向です。
他にも感染後、しばらく経過してから爪が剥がれる事もありますが、すぐに新しい爪が生えて大事には至りません。
《感染経路》
- 飛沫感染
- 咳やくしゃみによって病原菌に感染してしまう事
- 経口感染
- 原因ウィルスが食べ物に付着したり、おむつ交換などで手指に付着した状態により口から感染してしまう事
が挙げられます。
《潜伏期間》
感染してから発症まで3日~5日程度
《治療》
手足口病を治す有効な薬はなく、都度症状に合わせた対処療法になります。
痛みが強ければ鎮痛薬を処方したり、脱水症があれば点滴などの水分補給などを行ないます。
《予防》
手足口病だけではありませんが、感染症予防としてはうがい・手洗いの慣行になります。
特にご両親に気を付けて頂きたいのがおむつ交換です。お子様の症状が治まったとしても2~4週はウィルスが残存している場合がるのでおむつ交換後は念入りに手洗いをするよう心掛けて下さい。
最後に手足口病とは基本的には軽度の感染症ではありますが、お子様によっては脱水症に陥ったり稀に脳炎や髄膜炎などの重篤な合併症を引き起こす場合もあります。
『元気がなくぐったりしている』『高熱が続いている』『嘔吐・下痢』などの症状があれば医療機関を受診するようにしてください