打ち水
- 2019年08月19日
- カテゴリー:豆知識
朝から暑い日が続きますね
私も、朝の準備で花壇やグリーンカーテンへの水やり、ゴーヤの収穫・管理などをして汗だくになっています
そこで今回はどなたでも簡単にできるエコな涼み方のご紹介
少しでも涼しく過ごせるように昔からの“涼の知恵”として打ち水というものがあります
打ち水とは、道や庭先などに水をまく事。またその水の事を言います。
打ち水の効果として主に3つの効果が期待されます。
《 気化熱を利用した周囲の気温上昇の抑制》
水が蒸発する際には気化熱というものが発生します。気化熱とは水が気体に変わる際に周囲の熱を吸収する熱の事で、打ち水でまかれた水が蒸発する際に周囲の気温を下げてくれる作用があります。※もちろん打ち水によって地表面の温度が直接下がるのでそちらの効果で気温の低下も期待できます。
《気圧の変化によるそよ風の発生》
空気の流れは気圧の高い方から低い方へ流れる性質があります。打ち水を行なって水蒸気が発生するとその場所は一時的に気圧が高くなるので、打ち水を行なっていない所との気圧差が生じて空気の流れ(そよ風)が発生するという仕組みです。
《土埃が舞うのを抑える》
地表には砂や埃が多少なりとも溜まっていますので、乾燥した状態でその上を歩いたり走り回ったりするとそれらが舞い上がってしまいます。打ち水によって地表に湿気を持たせる事により砂埃を舞うのを抑える効果があります。
打ち水の最大の目的は涼を取る事だと思いますが、正しく行なわないと逆効果になってしまう事もしばしば…タイミングをしっかりと見計らってまくようにして下さいね
打ち水の効果的に行なうのは日が昇り暑くなる前の早朝か、日が沈み涼しくなってくる夕方にまくのが効果的ですまた、直射日光が当たる場所よりも日陰の方が効果があるとされています
昼間の直射日光が当たるアスファルトなど思わず打ち水をまきたくなりますが、残念ながら水はすぐに蒸発し、気化熱の作用より、かえって湿度の上昇で蒸し暑く感じてしまいます日中にまくのであれば日陰の場所を選ぶようにしましょう
最後に、打ち水に使用する水はできるだけ水道水は使わずお風呂で使った残り湯などの再利用水や雨水などを使うように心掛けましょう節水をする事は環境保護にも役立ちます
※入浴剤などを使用したお風呂の水などは使わないようにしてくださいね。アスファルトでなく庭先ならお米のとぎ汁でも良いと思います。