暑さ寒さも彼岸まで
- 2017年03月23日
- カテゴリー:豆知識
この時期になると、よく「暑さ寒さも彼岸まで」と言いますが、今日23日は、お彼岸の終わりの日『彼岸明け』ですね。
「お彼岸はいつからいつまで?」という方のために記しますと、お彼岸は、3月の「春分の日」と9月の「秋分の日」のそれぞれ前後3日間の計7日間を指していて、それぞれ初日を「彼岸の入り」、終わりの日を「彼岸明け」といい、春分の日・秋分の日を「中日」といいます。
今年は、春分の日は3月20日でしたが、年によって20日だったり21日だったりと毎年同じではありません。その理由を調べてみると、国民の祝日に関する法律によれば、
春分の日は「春分日」、秋分の日は「秋分日」を採用するとされていますが、「春分日」「秋分日」というのは天文学の呼び名で、次のように定義されているそうです
太陽が星の間を移動する通り道を「黄道」といいます。
また、地球の赤道を天にまで延長したものを「天の赤道」といいます。
黄道と天の赤道は、お互いが傾いているため2点で交わり、その交差する点の一つを「春分点」、もう一つを「秋分点」と呼びます。
そして、太陽が春分点・秋分点の上を通過する瞬間を含む日のことを、「春分日」「秋分日」と言います。
地球の公転は365日と約6時間かかるので、毎年、春分点・秋分点を太陽が通過する時間がずれていくために、「春分日」「秋分日」が年によって変わる、つまり「春分の日」「秋分の日」が年によって変わるという事なのです
よく「暑さ寒さも彼岸まで」と言いますが、春は、お彼岸を過ぎると太陽の出ている時間が長くなって寒さも和らいでくるので(秋はその反対)、そのような慣用句ができて、実際に気象庁などの観測データを見ても概ね合っているようです。
それから、お彼岸と言えば「おはぎ」も欠かせませんね「ぼたもち」という呼び方もありますが、「おはぎ」と「ぼたもち」の違いはご存知でしょうか
おはぎは、あずきの粒を秋に咲く「萩」に見立て「萩」の季節=秋のお彼岸に食べるもの、ぼたもちは、あずきの粒を春に咲く「牡丹」に見立て「牡丹」の季節=春のお彼岸に食べるものという時期の違いで呼び方が違うので、春に食べるのは、本来は「ぼたもち」なのですね
漢字を使って、「牡丹もち」「お萩」と書けば違いを覚えやすいかもしれませんね
※ちなみに、小豆(あずき)は秋に穫れるので、昔は、秋の「おはぎ」は、収穫間もない小豆の柔らかい粒を活かした「つぶあん」春になると小豆が固くなってしまうので、春の「ぼたもち」は、小豆をつぶした「こしあん」が多かったようです。