熱中症
- 2017年07月05日
- カテゴリー:健康情報
暑い日が続いていますね
炎天下での屋外での活動が多い人は熱中症に十分気を付けてください。また、現在では屋内でも熱中症になってしまう方も多くなっていますので、屋内でも暑い日にはしっかりと空調管理をしましょう
熱中症には「熱失神」「熱けいれん」「熱疲労」「熱射病」の4タイプがあります。それぞれのタイプについて簡単に説明します
◎熱失神
熱を体外に逃そうとして皮膚の血管が拡がることにより血流量の減少、血圧の低下、脳へ送られる血液量が減少するために起こります。
症状:めまい・冷や汗・顔面蒼白・一過性の意識障害など
◎熱けいれん
大量に汗をかいた時に、塩分補給をしないで水分だけ補給することにより、血液の塩分濃度が低下して足、腕、腹部の筋肉に痛みを伴ったけいれんが起こります。
症状:筋肉のけいれん・筋肉痛・手足がつるなど
◎熱疲労
大量の汗をかいているのに塩分及び水分補給ができない事で起こります。(熱けいれんより水分と塩分喪失が多く症状が重症化)
症状:全身の倦怠感・吐き気・嘔吐・頭痛など。体温上昇は40℃以下
◎熱射病
高温多湿の下で活動をした時に、大量の汗をかき、体内の塩分や水分が著しく不足し、体温の調節が効かなくなって起こります
症状:発汗停止・意識障害・全身の臓器の障害・皮膚が乾燥し熱く紅潮・乏尿・無尿など40℃以上の体温上昇
※軽症の熱失神や熱けいれんでは、涼しい所で安静をとり、スポーツドリンクや食塩水を飲用してください。(意識障害がある人には無理に飲ませない)また衣服をゆるめ、首周りや脇、鼡径部(太ももの付け根)に保冷剤や氷嚢などを当て体を冷やすようにしましょう
※熱射病は死に至ることもある危険な状態で、熱疲労は熱射病一歩手前とされています。熱失神・熱けいれんの時点での早めの対応が必要です。早急な手当てが必要になるため、熱疲労、熱射病が疑われた場合には救急車を呼んだり、医療機関にて必ず治療を受けるようにうにしましょう