飲酒とケガの回復の関係
- 2018年05月29日
- カテゴリー:健康情報
普段からお酒をよく飲んでいる方と飲まない方でケガをした際に治るペースが違うんです
ご存知でしたか
お酒を飲むと新陳代謝が下がります『新陳代謝』…良く聞く言葉だと思いますが、簡単に言うと『古い細胞から新しい細胞へ入れ替わる』という事
細胞とは筋肉や靭帯や骨・皮膚などの事ですねケガをして傷ついた細胞が新しい新鮮な細胞に入れ替わるのに時間がかかってしまうのです
他に具体的にあげると…
◎ケガの炎症の悪化
アルコールを摂取すると一時的に血管が拡張して血流が良くなります。ケガをして間も無く内出血がある場合は、内出血量も増えて腫れが酷くなり、痛みも増してしまいます。切り傷の場合は止血に時間がかかりますね。
この血管の拡張はあくまで一時的なもので、その後は血管が収縮し血行が悪くなってケガの回復に必要な栄養がしっかり行き渡らなくなってしまうのが問題です
◎酵素量の減少
アルコールは吸収される過程で体内でアセドアルデヒドという毒素に代わるため、いち早く分解しなければなりませんそのためアルコール分解酵素がフル稼働状態になり、ケガの回復などに関わる酵素の働きが減ってしまうのですちなみに毒素が分解しきれなくて引き起こされるのが二日酔いです
◎一時的な痛みの麻痺
アルコールを摂取すると一時的に痛みが和らいだり、痛みを感じなくなったりします。そのため、普段なら痛くて加減しながら体を動かしたり、痛めた場所に負担がかからないように生活しているのに、無理をしてしまい悪化させてしまう事もしばしば…
◎水分量の減少
アルコールで水分補給はできません。利尿作用によりビール1ℓを飲むと1.1ℓの水分が減ると言われていますまた、先に挙げたアルコールの分解酵素の働きに水も必要となり、自分で思っている以上に水分量が減ってしまうのです。体の水分がないと栄養が隅々まで行き渡らなくなり、回復も遅くなります
◎栄養素の吸収の妨害
ビタミンB1やB12、葉酸、亜鉛といった、重要なビタミン・ミネラルの吸収を妨げます。
栄養が行き渡りにくくするだけでなく、そもそも栄養の吸収を妨げているんですね
いかがでしょう
これだけあると、いかに体の回復に飲酒が関わっているのかが分かりますよね
ただ、お酒が大好きで飲まないとストレスがたまるという人もいると思いますそのような方はあくまで禁酒をするのではなく、程よくお酒を飲みましょう休肝日を作ったり、ケガをしたり体調が悪い日はお酒を控える
適度な飲酒を心掛けて下さいね