マタニティブルーズ
- 2020年02月25日
- カテゴリー:産後ママお役立ち情報
出産はお腹の中で大切に育った赤ちゃんと対面できる喜びの瞬間ですママにとっては命をかけた大仕事にもなりますが…
私もそうでしたがパパは見守っているしかなく、ただただ母親の強さ・逞しさを感じた瞬間でもありました
そんな喜びの日を迎えたのも束の間、『すぐにイライラしてしまう』『涙もろくなる』『無気力になる』『何をしても楽しくない』など情緒不安定な状態に陥ってしまうママが実は結構多いと言う事をご存知でしたか
これはマタニティブルーズといって産後のママの半数近くがなると言われているものです。
マタニティブルーズとは?
産後に軽度の抑うつ症状が出現し、概ね2週間程度で自然と解消されていくものです。
マタニティブルーズの原因
ホルモンバランスの崩れ
妊娠・出産というのは女性のホルモンバランスに大きな変動を引き起こします。特に女性ホルモンの「エストロゲン」「プロゲステロン」というホルモンは感情の起伏にも大きく関わっており、妊娠すると通常よりも分泌量が増えていくのですが、出産とともに一気に低下します。また、産後は母乳の分泌を促す「プロラクチン」というホルモンが急増します。このような急激なホルモンバランスの崩れによって精神的な症状に大きな影響を与えているのです。
出産による体の疲労・ダメージ
出産というのは体に大きなダメージを与えます。長時間の陣痛に耐えながら、体も赤ちゃんが生まれるように産道が開いて骨盤が広がります。無事に生まれた後は、今度は大きくなった子宮が元に戻ろうと急激に収縮していくのです。この過程だけでも相当な体力の消耗とダメージがある事が想像できますね。誰でもそうですが、極度の疲労状態であればやる気もでませんし、楽しい事も楽しめない、気持ちも暗くなりやすいなど良くある事だとあります。 産後は特にその傾向が強くなります。
育児による疲労
出産という大仕事が終わった後、休む間もなく育児が始まります。3時間おきに授乳やミルクをあげたり、おむつ交換、赤ちゃんが泣けば抱っこであやしたり寝かしつけたりと大忙しです。昼夜を問わず赤ちゃんの世話をしなければならないので睡眠不足と疲労も重なり精神的にも不安定な状態に陥りやすいです。
マタニティブルーズの症状
- 訳もなく泣きたくなる。涙が出てくる。
- イライラして怒りっぽくなる
- 落ちつかずそわそわする
- 集中力がない
- 不眠
- 抑うつ
- 食欲がない
- 強い不安を感じる
- 気分が落ち込む
マタニティブルーズになった時の対応法
一人で抱え込まず家族や周囲の人に相談する
マタニティブルーズになってしまったら、一人で悩まず身近な人に話をしましょう。旦那さんであれば、気兼ねなく不安や悩んでいる事などを話せるでしょうし、話してもらわないと気付けない・わからないことも多くあるはずです。また、出産経験のある人や同時期に出産をした人であれば気持ちを分かち合える事もあると思います。悩みを溜め込まず、周りの人に頼りましょう。話をするだけでも気持ちがすっきりします。
家事や育児を家族に手伝ってもらう
産後すぐのママの体はまだまだ出産の疲労やダメージが残っている状態です。そのような状態で昼夜を問わず不慣れなおむつ交換や授乳・抱っこであやしたり、その上家事まで今まで通りにするというのはとても困難な事です。時には家事を手伝ってもらい昼寝の時間を作ったり、おむつ交換なども旦那さんにお願いして体を休ませリラックスする時間を意図的に作るのも良いでしょう。
ホルモンバランスのせいだと割り切る
マタニティブルーズは先にも述べたようにホルモンバランスの崩れや出産の疲労からくるものです。いつまでも続くものではないので、『何でこんなに辛いのだろう』『このままではダメだ』等と思い詰めずに『出産で頑張ったんだから仕方ない』『ホルモンバランスが崩れているんだから当然だよね』と割り切ってしまった方が気持ちも楽になると思います。病気ではなく自然と回復していく症状なので必要以上に心配する事はありません。
こんな時はご注意を
マタニティブルーズは産後から概ね2週間程度で自然と治っていくものです。しかし、2週間経過しても情緒が不安定な状態が続いている場合はマタニティブルーズから産後うつへ移行している場合があります。この場合、ホルモンバランスの崩れとではなく《心の病気》ととらえてメンタルクリニックの受診を考えてください。ちょっと敷居が高いと感じたり、どこへ受診したら良いのかわからない場合は出産した産院や地域の保健師さんに相談してみましょう。