ぎっくり腰（急性腰痛症）
ぎっくり腰とは
重いものを持ち上げようとした時や、急に腰をひねった時などに急に強い痛みを腰部に発して身動きをとる事が困難になってしまう腰痛の事をぎっくり腰と言い、急性腰痛症（きゅうせいようつうしょう）とも呼ばれます。
ぎっくり腰の原因
現在の西洋医学の考え方では腰痛の明確な原因は不明。はっきりした事はわからないと言われています。
実際の現場でみてみると、骨のゆがみ・腰やお腹の筋肉の脆弱化・筋肉の柔軟性の欠如・過度なスポーツによる筋肉負荷など多岐にわたり、どれか一つだけの原因で起きている事は少ないです。
ぎっくり腰の症状
ぎっくり腰の症状は程度によって、また人によっても現れ方が違ってきます。
発症のきっかけとして、重いものを持ち上げた拍子にグキッとなり激痛が現れたり、くしゃみや咳をしたとき、靴下を履こうと前屈みになったときなど些細なことでも起こります。また、痛めた当初は違和感程度だったものが翌朝になって身動きがとれないくらいの激痛となることもあります。
いずれにしてもぎっくり腰を起こしてしまった際の症状は、程度は違っても体の動きに伴って痛みが出るという事です。重度であれば、あまりの痛みの強さに『魔女の一撃』とも言われるほどの激痛が起こります。痛みで身動きをとるのも苦労で歩行はもちろん寝返り動作も困難です。軽度であれば、身動きはできるが前屈みが痛い、座っていると痛いなどの症状を訴えます。
ぎっくり腰の治療
ぎっくり腰になってしまってから２～３日は安静が必要です。また、炎症が強く出ている際は患部が熱を持っているので冷やす事もあります。お風呂などで温まると炎症が広がり痛みが強くなる事もあるので体を温めることは避けましょう。
就寝時は、横向きで股関節と膝を軽く曲げる姿勢か、仰向けで膝裏にクッションや枕などを入れて同様に膝が曲がる姿勢で寝ると良いとされます。
腰の痛みや炎症が落ち着いてくる時期（３日～４日目以降）は冷やす事はやめ、血流を良くするために腰を温めます。また、痛みの出ない範囲で体を動かす事も重要になります。患部を温め、体を動かす事によって血流が改善され、痛めた組織に酸素や栄養が行き渡り、組織の修復が促されるからです。また、マッサージなどで筋肉のコリをほぐす事も良いとされます。
基本的には安静にしていれば、症状は治るとされ、病院などでは痛み止め飲みの薬や貼り薬を処方されて終了となることが多いです。
ぎっくり腰での注意点
ぎっくり腰では激痛で身動きがとれなくなってしまう事もしばしば…ただ痛みがあるだけであれば良いのですが、注意を要する症状もあります。
◎安静にしていても、どのような姿勢をとっていても常に激痛がある
◎お尻や足まで痛みや痺れが出てきた
◎脚に力が入らない
◎排尿・排便異常がある
これらの症状が出てきた場合は、単なるぎっくり腰ではなく、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、腎結石などの内科的疾患によって引き起こされているものもありますので注意が必要です。
病院などの医療機関で一度診察を受けてみましょう。
当院での施術
当院での施術では、ぎっくり腰の一番の原因は体の歪みによる腰周りの関節や周囲の筋肉の負担によるものだと考えております。この骨格のズレによる負担によって、結果的に椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症にまでなるのです。
ぎっくり腰を起こしてしまった際に当院でまず優先する事は骨格の位置を正常な場所へ戻す事及び骨盤の関節の動きを正常に戻す事です。
骨格を正しい位置へ戻す事でもともとかかっていた体の負担が軽減され身動きもその場で楽にとれるようになる方も多くいらっしゃいます。また、骨格が整うと神経の圧迫や筋肉の負担軽減によるコリの解消、滞っていた血流が改善され身体の治癒力が高まり症状改善も早まります。
施術の土台としては骨格矯正を柱として、痛めた初期には電気療法などを行いマッサージなどの筋肉への刺激は行いません。炎症が落ちつてきたら、各々症状に応じて筋肉を緩めて体の動きがスムーズになるようにしていきます。
その他、日常生活での注意事項（やってはいけない姿勢など）や現れやすい症状など資料を交えての説明し、今後の施術方針を決めていきます。