寝違え
寝違えとは
睡眠中に不自然な姿勢をとっていたり無理な首の動かし方をする事によって、目が覚めてから首から肩にかけて痛みや動きの制限が生じるものです。
数日で症状がなくなるものや1ヶ月以上長引いてしまうものなどもあります。
寝違えの原因
現在の西洋医学的考え方では、レントゲンやCT、MRI検査などでは異常が見られない事がほとんどであり、明確な原因の根拠はないとされています。
しかしながら、睡眠中に長時間不自然な姿勢をとることで、首や肩周りの筋肉に圧迫が加わり一部の筋肉が阻血(血液の供給不足)状態に陥ったり、枕の高さが合っていないなどで頸椎に負担がかかって椎間関節の靭帯や関節包などに炎症が生じる事が原因であると考えられています。
他にも、デスクワークで長時間同じ姿勢が続いていたり、スポーツなどによる筋肉の疲労・血流障害によるものや、睡眠中の体の冷えなどによる筋肉の柔軟性の欠如や血行不良などが原因と言われています。
寝違えの症状
起床時に首を動かすと首から肩や背中にかけての動作痛を生じるものが代表的な症状です。
決まった動きをすると痛みが出る事が多いですが、重度の場合は首の動きの制限や安静にしていても痛みがあったり、頭痛や腕に怠さ・痺れが出てきたりする事もあります。
痛みが長期間続くようであれば、頸椎椎間板ヘルニアや関節リウマチなどの病気の場合もありますので、医療機関を受診しましょう。
寝違えの治療
病院などでは安静にしていれば治るものであると考えられ、消炎鎮痛薬の湿布を処方し、患部に貼って経過観察をするという事が多いです。重度の場合には消炎鎮痛薬や筋弛緩薬の内服や局所注射などをする場合もあります。
当院での施術
当院の施術においては、寝違えを起こしてしまった当日や、炎症症状が強い期間はマッサージなど手技での筋肉への刺激は極力行わず、電気療法や罨法(アイシングや温めたりする事)を行います。また、筋肉や筋膜など痛めて症状が強い場合は、痛めた組織を修復する効果の高い特殊電気治療(自費)や超音波治療器(自費)を用いて筋肉や関節の深部まで治療効果を伝えられるマクロマッサージを行います。
また、原因として挙げられた筋肉の阻血状態や柔軟性の欠如というのは、もともと血流障害を起こしている上で、さらに就寝中にそれらを悪化させた事によって寝違えを引き起こしている人が多いです。
血流も良く、筋肉の柔軟性のある人は、就寝時の姿勢での負荷だけでは寝違えまでの症状は引き起こされにくく、それ以前の問題が深く関わっていると当院では考えています。寝違えをよく繰り返し、クセになっていると言われている人は根本の原因が改善されていないわけです。
当院では、背骨の歪み、肋椎関節、胸鎖関節、胸肋関節、肩甲胸郭関節などの動きの改善を行います。これらの関節の動きが悪いと、首周りだけでなく、肩の動きや腰の動きなどにも影響が出てきて、筋肉に負担が常に加わり、そこから血流障害や柔軟性の欠如にまで繋がってくるからです。
関節の動きを改善するだけで寝違えによる動きの制限もかなり楽になったという人も多くいます。痛み自体は炎症があるので一度の施術でなくなるわけではありませんが、当院で施術をする事によって症状も早く改善し、さらに再発もしにくい体にまで根本改善できます。